100周年記念シリーズ クロノグラフアラーム 日本限定レッド

2021年7月発売。ベストセラーシリーズの最新作を解説。

夕焼けに染まる“エモい”飛行船

Text by 小林雄大 Yuta Kobayashi
Photograph by 小寺 浩之 Hiroyuki Kodera

“エモい”という言葉が若者の間で使われるようになってからずいぶん経つ。

感情的、情緒的を意味する「emotional」、音楽ジャンルの「Emo」から派生したと言われており、何かに感動したり、心が揺さぶられたりした時に「エモい……」「エモ!」という具合に発せられる。

古来より「もののあはれ」を理解してきた日本人であれば、エモいという感覚に少なからず共感できるはずだ。

ドイツの腕時計ブランド「ZEPPELIN(ツェッペリン)」を代表する『100周年記念シリーズ ク ロノグラフアラーム』から、『日本限定レッド』が2021年7月16日に発売された。

夕日に照らされた旅路の飛行船をイメージして作られたという、なんとも“エモーショナル”な一本に仕上がっている。

そもそもツェッペリンは、1987年にドイツ・ミュンヘンで創業したブランド。

腕時計のデザイン はドイツを代表する飛行船「ZEPPELIN号」から着想されており、中でも『100周年記念シリーズ』 は1900年に誕生したZEPPELINの飛行船1号機「LZ1」を称えて製作されたモデルだ。

そんな『100周年記念シリーズ』から登場した『日本限定レッド』は、見る者を魅了する美しい ディープレッドを纏っている。

ZEPPELINの飛行船の中でも、“1929年に世界一周の偉業に挑戦した「LZ127」の機体に映し出された美しい夕日の色”をコンセプトとしている。

赤色でも落ち着きがありながら、ラグジュアリーで、どこかエモーショナルなカラー。

一言で表す なら、“大人のエモさ”だろうか。コンセプトに隠されたストーリーへの郷愁、ディープレッドの視覚的な色気など、日常を忘れて想いを馳せる時間を与えてくれるはずだ。

 

裏話になるが、この赤色の表現は難しく、構想から7年間もの月日を費やし、5回にも及ぶ試作を 繰り返してようやく納得する色の表現に成功したのだとか。

ドイツの技術者と日本の関係者の努力と執念、こだわりによって完成した逸品である。

ディテールに目を向けると、12時間計クロノグラフに加えて、12時間アラームを搭載。

時速を計測するタキメーターや距離を計測するテレメーター、日付表示は赤文字版での視認性とデザインを考慮してブラックのカレンダーを採用している。

 

またベルトは、ヴィンテージ感のあるグラデーションスムースレザーの赤、クロコ型押しレザーの 黒の2種類が付属する。

気分やTPOに合わせて付け替えられるのは嬉しいポイント。

時間を知るだけならスマホで十分という声を聞くようになり久しいが、腕時計には機能以上のものが秘められていると思う。

それは造形の美しさによる装飾の要素はもちろん、本製品のように ストーリーを知ることでその人にとっての腕時計の価値は変わる。

時間を知るたびに少し気分が 高まる……そんな“エモさ”に僕らは魅了されているのかも知れない。

100周年記念シリーズ クロノグラフアラーム 日本限定レッドの商品概要

100周年記念シリーズ クロノグラフアラーム 日本限定レッド

8680-5

¥62,700(税込)

 

ムーヴメント:クォーツ Ronda5130.D

ケース:ステンレススチール

防水性;5気圧防水

ベルト:カーフレザー2種(レバー式)

機能:12時間アラーム / 12時間計クロノグラフ / タキメーター / テレメーター

ケースサイズ:W42mm×H42mm

Text by 小林雄大 Yuta Kobayashi

Photograph by 小寺 浩之 Hiroyuki Kodera